皆さんは「バーレスク」と聞いて何を想像しますか?
映画「バーレスク」や、ショー・クラブ「バーレスク東京」など、少し大人なイメージがあると思います。
しかし、バーレスクはダンスとしての歴史が深く、興味深いものなのです。
また、ダイエットとしても注目されている話題のバーレスクを紐解いていきましょう。
バーレスク(Burlesque)とは、有名な作品のテーマやスタイルを誇張したり、こっけいに描いたりする文学・演劇上演の脚本・音楽のジャンルです。バーレスクという言葉は、イタリア語の「Burlesco」から来ていると言われており、冗談・嘲りなどの意味を持ちます。
現在、広く知られているバーレスクダンスは、音楽に合わせて女性らしさを強調する動きをしたり、焦らしながら衣装を脱ぐチラリズムのテクニックで魅せたりするパフォーマンスです。
バーレスクダンスの特徴は、なんと言っても女性らしさ全開のパフォーマンスでしょう。
バーレスクらしさを演出するダンサーの衣装や音楽、ダンスステップなどの観点からみていきます。
コンセプトに合わせてたくさんの衣装が存在します。
それらすべてに共通することは、肌の露出やボディラインの強調されたデザインであることと言えるでしょう。
また高いヒールを履いているダンサーも多く見られ、女性らしさをアピールしています。
アップテンポの明るい曲からしっとりと落ち着いた曲まで、基本的に決まりはありません。
コンセプトに合った曲で踊り観客を楽しませることが出来れば、それは立派なパフォーマンスとして成り立つのです。
バーレスクダンスお決まりの動きとして、グラインドと呼ばれる腰を∞の字に回す動きや、シミーシェイクと呼ばれる全身を小刻みに震わせる動きがあります。バーレスクダンスに初めて挑戦する方は、腰や胸を大きく動かすアイソレーションの練習からしてみてくださいね。
また、バーレスクダンスはダイエット効果が期待できます。
バーレスクダンス特有の動きをすることによって、シェイプアップされた健康的な肉体美・女性らしい仕草・正しい姿勢を手に入れることが出来るのです。
ダンスを楽しみながら理想的なボディに近づけるなんていいこと尽くめですね。
セクシーな踊りからは想像できない、バーレスクダンスが始まった歴史・広まった経緯についてみていきましょう。
「バーレスク」という言葉が使われたのは17世紀後半からとされていますが、定かではありません。
また、ここで言う「バーレスク」とは、文学・演劇・音楽などのジャンルを表す言葉として使われていました。
「バーレスク」が、皆さんのイメージするバラエティ・ショーの形式による見世物を指すようになったのは1860年代から1940年代のアメリカが始まりとされています。
そこからアメリカ式のバーレスクとして人々の間で広がり、発展していきます。
アメリカ式のバーレスクは華やかな衣装をまとったショーガールが出演し、当時のキャバレーやクラブでもよく上演され人気を博しました。
後期のアメリカ式のバーレスクは雑で下品なコメディーと女性のストリップをプログラムとすることがほとんどでした。
戦前の日本において、映画にバーレスクが導入されていたことが確認されています。戦後は主に「バーレスクダンス=ヌードダンス」という認識で、当時のストリップ劇場で披露されていました。
時代の流れとともに、バーレスクの特徴であるチラリズムが衰え、形を変えて受け継がれるようになりました。
しかし、再びヌードダンス要素の濃い元祖バーレスクが好まれるようになり、日本で形を変えたバーレスクは衰えていきました。
有名なのはショー・クラブ「 バーレスク東京」ですね。
ただダンスを観られるだけではありません。バーレスク東京専用のチップがあり、良いパフォーマンスをしたダンサーにプレゼントできるシステムがあります。
海外に来たかのように作りこまれた世界観の中で非日常を楽しむことが出来るクラブです。
2017年には「 バーレスク東京」のオフィシャル店として「 バーレスク大阪」が大阪府北区にオープンしました。
どちらも本格的なバーレスクダンスが観られるクラブですので、興味のある方はぜひ足を運んでみてはどうですか?
いかがでしょうか。
バーレスクとは、見て楽しむこともできるし踊って楽しむこともできる、素晴らしい時代の産物です。時代の流れと共に変化してきたバーレスクダンスは、この先も変化していくことでしょう。
そんなバーレスクダンスの歴史の一部に触れてみてはいかがですか。