創作ダンスといえば、最近の中学校では必修科目になったことでも注目が集められています。
芸能人が踊るようなダンスとは違い、決められた振り付けや形にとらわれず、自らを表現する力を身に付けることが目的とされています。
創作ダンスはダンサーたちが自由に好きな曲を選び、自分たちで振り付けを考えながら完成させるダンスのことです。
創作ダンスに似たようなダンスでいえば、フリースタイルが挙げられますが、こちらは曲のジャンルが決められており、即興の意味を指すので、少しニュアンスが異なります。
将来、ダンサーとして活躍したいという人を除けば、必ずしも必要とはいえません。しかし、中学校の必修科目として指定されている創作ダンスはどういう目的で生まれたのでしょうか?
実は戦後の強制的な体育の指導が排除されたことで、児童の個性や自発性を重視する教育方針に変更していきました。
元来のダンス教育は、基本ステップやすでに完成されているダンスを模倣するといった学習内容でしたが、生徒個人の自由な自己表現を引き出すことを目的とした創作ダンスが始まりました。
もし、創作ダンスを作ることがあれば、記事を最後まで読んでいただき、参考にしてみてください。
いざ、創作ダンスを作ろうと思っていてもなかなかアイデアが浮かばずに先に進めないといった悩みをもつ人も多いでしょう。
特にダンス未経験者の人にとっては、苦しい作業かもしれませんが、ダンスを作るときのポイントを知っているだけでも違うと思うので、ぜひ参考にしてみてください。
創作ダンスに限らず、そもそもダンスをする目的を明確にする必要があります。
誰に何を伝えたいのかを明確にすることで、振り付けのアイデアが決めやすくなるのと、見る側にとってもメッセージ性のあるダンスとして楽しめるというメリットがあります。
目的を明確にすることから始めると、後々の選曲やダンス構成に関わる世界観がぶれません。
ダンスの目的がはっきりとしたら、次は踊る場所を決める必要があります。
場所によって、ステージの広さが異なるので事前に下見したり、実際に踊ってみるといいでしょう。
目的と場所が決まったら、ダンスに使用する曲を選びましょう。
選曲によっては、ダンサーたちの振り付けや世界観が決まるくらい重要なポイントです。
選曲には、1週間くらい時間をかけてもいいので、チームの場合はそれぞれ意見を出し合う形で決めるといいでしょう。
選曲におすすめの音楽は、歌詞入りの曲を選ぶことです。歌詞に合わせて振り付けを考えられるメリットがあります。
音楽まで決まったら、次はダンス動画を参考にしてみましょう。
最近では、YouTubeやTikTokなどのサイトでダンサーたちが踊る動画があふれるくらいあります。
もちろん創作ダンス用の動画もあるので、未経験者の人でもお気に入りの振り付けをピックアップして繋ぎ合わせるといいでしょう。
ある程度、自分のなかでイメージが固まってきたら鏡と対面で練習することがおすすめです。
一番いいのはダンススタジオによくあるような壁一面の鏡がいいのですが、鏡がないという人はスマートフォンのカメラを反転させるなど工夫するといいでしょう。
なるべく、動画を見ながら身体を動かす時間を増やすと振り付けも覚えられるようになります。
振り付けを決めたら動画撮影してみましょう。
最初は恥ずかしいと思いますが、創作ダンスだからこそ振り付けは忘れやすいため、せっかくスマートフォンがあるなら機能を利用することがおすすめです。
アイデアを記録することで、チームメンバーにも共有ができるので活用してみましょう。
創作ダンスの作り方のポイントを押さえたら、振り付けに重視してコツを紹介していきます。先ほど紹介したポイントをもっと深堀りします。
自由なスタイルで振り付けを考えるからこそ、難しく考えがちになることも多いと思いますが、ダンスに規則性を取り入れるだけで印象付けができるので、この機会に覚えてみましょう。
創作ダンスの振り付けが思い浮かばないときは、同じ動きを繰り返すという方法もあります。
たとえば、サビの部分で左右同じ振り付けにすると、見る側にとっては特徴的で印象に残るようなダンスとして捉えられるので、印象付けができます。
余っていたカウント部分を埋められるので、困ったときは同じ振り付けがいいでしょう。
ほとんどのダンスは、終始その場で立ち尽くしながら踊ることは少なく、ダンサー自体を移動させるフォーメーションも取り入れています。
チームで踊る場合は特に、ポジションを動かすと同じ振り付けであっても違った印象を与えることができます。
円になったり、列を作ったりと曲の歌詞のタイミングで移動するなどの工夫をしてみるといいでしょう。
ただただ同じ振り付けを繰り返すだけではつまらないと思うので、ジャンプや基本ステップを取り入れてみるといいでしょう。
ダンス全体的に躍動感を持たせるためには、左右上下といったアクセントも必要です。
ジャンプしたらステップで横移動したり、腕を上げて座り込んだり、身体の縦と横のラインを意識したポーズを取るとより大きく見えておすすめです。
ダンスの振り付けを考えるときは、曲の1カウントにつき1つの振り付けといったように間隔を詰め込む必要はありません。
むしろ見栄えが悪くなる可能性もあるので、足し算というよりは引き算をするイメージです。
もし、1カウントに1つの振り付けを入れると最後まで踊り切れなくなる可能性もあるので、振り付けはカウントに対して少し足りないと感じるくらいが丁度いいとされています。
創作ダンスに使用する曲は深く研究することが大切です。選曲は何よりもダンスの振り付けを考えるうえで一番重視すべきことでもあります。
たとえば、普段から聴いている曲で振り付けを考えるのは簡単と思うのではないでしょうか?それは自分のなかで曲の世界観やイメージが完成できているからこそできることです。
つまり、ダンスに使用する曲を深堀りすればするほど、自分のなかで世界観が出来上がっていくので、振り付けのアイデアと同時並行で研究するとイメージが固まっていきます。
創作ダンスの目的である個性や自発性といったことは気にする必要はありません。それよりも自分が納得するまで曲を聴きこむことが大事です。
ここまで創作ダンスの振り付けを作るときのポイントとコツを紹介してきましたが、実際にどのような振り付けが採用されているのかを動画でも見ていただければと思います。
創作ダンスのイメージが湧かないという人におすすめなので、参考にしてください。
学校行事で急にダンスを踊ることになったという人におすすめしたいのがこちらの動画です。
ダンス経験が少ない人でもある程度練習すれば出来るので、創作ダンスの振り付けの1つとして参考にしてみるといいでしょう。
こちらの動画では、かっこよさを追求した振り付けがメインに披露されています。
ダンスに使用する曲がかっこいい系であれば、ぜひ真似をしてみて取り入れてみるといいでしょう。
本記事では、創作ダンスの振り付けの作り方とコツについて紹介しましたが、実際に考えているだけでは何も習得ができないので身体を動かしてみるところから始めましょう。
イメージを固める時間も必要ですが、なるべくダンスの振り付けを真似したり、オリジナルのダンスを踊りながら作り上げていく方が本番でも自信をもって披露ができるので、とにかく練習あるのみです。
これから創作ダンスを始める人はぜひ紹介した動画も参考にしながら、作ってみてください。