足がラインにぴったりなスキニージーンズで踊る「ドギー」はアメリカの若者を中心に人気のヒップホップダンスです。基本的に肩をゆらしながら身体を動かしながら踊ります。ドギーはアメリカのテキサス州で誕生したダンスで1980年代にヒットした曲「マイ・ドギー」に合わせた踊りといわれています。後にYouTubeでも人気を集めて世界中でも知られています。今やスポーツ界でもフットボール選手やバスケットボール選手などがドギーダンスを踊る場面があるようです。
肩の落とし方が特徴的で手で髪の毛をなぞる振り付けは他のダンスにも見られない動きです。アメリカのラッパーが「Teach Me How to Dougie(ドギーの踊り方を教えて)」という曲を広めたことで全米でもドギーが知れ渡るきっかけになりました。しかし、ダンス界ではあまり普及はしなかったものの、大学のイベントやスポーツイベントの名物となっています。今までヒップホップダンスを習っていた人のなかでもあまり知らなかったという人も珍しくはありません。
そもそもドギーにはどのような振り付けや身体の動かし方なのかイメージがつかない人も多いでしょう。簡単に説明すると片手を頭の上で回しながら、体重移動しながら身体を左右に動かして髪の毛をなでるといった流れです。とはいっても自由にカスタマイズはできるので、ダンサーによってスタイルは異なります。ドギーはヒップホップダンスのなかでも比較的新しいスタイルなので、パーティーでも盛り上がるダンスとして世界中の若者たちが夢中になっているようです。ドギーで使用される音楽はロック音楽が多く、音楽を選ぶときは高速でノリのいいビートでダンサーと観客が楽しめるような曲に合わせるといいでしょう。
ドギーを踊る前に柔軟ストレッチをやると動きやすくなります。立った姿勢から上半身を前に倒して両手が床につくまで伸ばします。十分にストレッチができたら音楽に合わせて好きなタイミングで踊り始めます。最初に腕を上にアップしてすぐに下に落としたら、一気にお尻に体重を乗せて座り込みます。膝とひじは外側に開くように円を描きます。しかし、膝が固くなりすぎてはガチガチになるので、適度に緩めておくことがポイントです。最初は難しいと思いますが、同じ練習を繰り返すと自然に習得ができるでしょう。
ドギーはヒップホップの自由な精神のもとで踊るため、基本的に音楽のリズムに合わせて好きなように踊って楽しむことが大切です。踊る前にアドリブで手足を自由にしてノリノリで踊ってもいいでしょう。ドギーにも数種類の振り付けがあるので、ぜひ動画を見ながら習得しましょう。
スワッグショルダーは肩を使った振り付けです。順番は以下のとおりです。
最初は腹筋に力が入りやすい人が多いですが、足に意識を向けるとステップにメリハリがつきます。
ティップはその場で細かく足踏みをしながら身体ごと動かす振り付けです。順番は以下のとおりです。
ふくらはぎをよく使うので、脚が鍛えられる振り付けです。
ベーシックジュースは膝を使いながら身体を左右ごとに斜め向きにリズムを取ります。順番は以下のとおりです。
肩に力が入りやすい振り付けなので、こわばらないように意識してみましょう。
「Teach Me How to Dougie」はアメリカのヒップホップグループ「Cali Swag District」が録音した曲です。今や世界中で知られている曲の1つです。もし、アメリカに行く機会があれば、道路でストリートダンスを踊る若者に注目してみるといいでしょう。特徴的なドギーを踊るダンサーを見つけられるかもしれません。