ジャズダンスの種類・特徴【他のダンスとの違いや歴史も解説】

日常的に目にしない日はないと言っても過言ではない「ダンス」ですが、現代には様々なダンスのジャンルが存在します。

その中でも、現代ダンスの先頭を切っている「ジャズダンス」について皆さんはどれだけ知っていますか?実はとても奥深いものなのです。

今日はそんなジャズダンスについて解説していきます。

ジャズダンスとは

ダンスジャンルのひとつで、バレエの要素を取り入れたダンススタイルが主流とされています。

ジャズダンスは様々なダンスのベースになっているダンスといわれています。現在ではダンス業界はもちろん、ジャニーズやAKB48などのアイドルが踊っているダンスもジャズダンスがほとんどを占めています。

テーマパークやミュージカルで踊られることも多く、ショーダンスとして確立されており、様々な音楽やシーンに適応するはっきりした形がないこともジャズダンスの魅力のひとつです。

 

世界的有名曲に合わせてジャズダンスを披露してくれています。

 

ジャズダンスと他のダンスの違い

 

SNSやテレビなどで日常的に目にするダンスのほとんどは、ジャズダンスと言っても過言ではありません。

そんなジャズダンスですが、ダンスに詳しくない方にとって、他のジャンルのダンスと区別するのは難しいのではないでしょうか。

そこでジャズダンス同様に認知度の高いヒップホップダンスとの違いを解説していきたいと思います。

 

ジャズダンスとヒップホップダンスの違い

 根本的に違う点は、体の使い方です。

 

ヒップホップダンスは基本的には、体をリラックスさせて踊るダンスです。

一方ジャズダンスは、姿勢を正して体全体を常に緊張させた状態で踊ります。

ヒップホップダンスはストリートダンスに属し、ジャズダンスはバレエの要素を取り入れたスタイルであることからもイメージしやすいと思います。

 

次に使用する音楽です。

 

ヒップホップダンスは、ヒップホップミュージックに合わせて踊ります。

ジャズダンスは、当初ジャズミュージックに合わせて踊られていましたが、最近ではジャズミュージックに限らず、いろいろな音楽や音に合わせて踊られています。

 

ここで取り上げたのは「体の使い方」と「使用する音楽」の2点ですが、他にも様々な意見や見解があるかと思います。

 

気になる方は、ヒップホップダンスとジャズダンスの両方を踊ってみて違いを感じてみるのもいいですね。

 

ジャズダンスの歴史・成り立ち

 

ジャズダンスを語るうえで、アメリカの歴史は切っても切れない関係にあります。

ジャズダンスが生まれた歴史と、日本にジャズダンスが伝わった経緯を見ていきましょう。

 

ジャズダンスの始まりはアメリカ・ニューオリンズ

 ジャズダンスは20世紀初め頃、アフリカ系アメリカ人(アメリカ合衆国民のうち、アフリカ出身の黒人もしくはその子孫)がジャズミュージックに合わせて踊っていたことからこの名前が付けられたとされています。

当時のアフリカ系アメリカ人の多くは、アフリカからアメリカに連れてこられた黒人奴隷を祖先とします。

 

アフリカにはアフリカンダンスと呼ばれるダンスが存在していました。アフリカンダンスは部族ごとに特徴的なスタイルを持っており、アメリカに連れてこられた黒人たちは、その特徴的なスタイルを融合させていき、新たなダンスを作り上げていったのです。

 

しかし、黒人奴隷による音楽やアフリカンダンスを禁止する条例が発令されてしまいます。この時点でアフリカンダンスの歴史が止まってしまうのも無理はありません。

 

ではなぜ、今も全世界でジャズダンスは踊られているのでしょうか。それは、ニューオリンズ独自の教育方針が関係しています。

 

白人と黒人の間に生まれた子供は黒人として扱われることが一般的です。しかし、ニューオリンズではその子供たちを「白人」として扱い、教育を受けさせていました。

 

そんな子供たちが自由に音楽やダンスを楽しんでいたのです。

 

この環境がアメリカ・ニューオリンズでジャズダンスが発展していった大きな理由と言えるでしょう。

 

日本でのジャズダンスの位置づけ

 日本に持ち込まれたジャズダンスは、歌謡曲の発展とともに日本に定着していきました本来のジャズダンスのスタイルを残しつつ日本の歌謡曲を融合させ、より日本人が親しみやすいものになったのだと言えます。

現在では、宝塚歌劇団や劇団四季などの日本を代表するパフォーマンス集団でジャズダンスが使用されています。

 

ジャズダンスの種類・特徴

 

ジャズダンスには様々な種類が存在します。その中から3つのジャンルと特徴についてご紹介いたします。

 

HIPHOPJAZZ(ヒップホップジャズ)

 その名の通り、ヒップホップダンスとジャズダンスを融合させたダンススタイルです。

 

前述したように、ヒップホップダンスとジャズダンスは体の使い方、使用する音楽が対照的です。そんな2つのジャンルを組み合わせたヒップホップジャズは、しなやかさや美しさの中に見える力強いスピード感が魅力の、今、主流のジャズダンスです。

 

HEELJAZZ(ヒールジャズ)

ダンス用のヒールを履いて女性らしさを強調したダンススタイルです。ヒールジャズならではの、ウォーキングを模した動きなどが特徴的です。

女性のみならず、男性がヒールを履いて踊っている様子もよく目にするようになりました。

 

SLOWJAZZ(スロージャズ)

ゆっくりとしたテンポの曲に合わせて、体の柔軟性を表現するダンススタイルです。

ジャズダンスの中でもバレエ要素が強く、上手く踊るためにはバレエの基礎スキルを必要とします。

 

まとめ

 

いかがでしたか。

歴史とともに変化し、今に至るジャズダンスはとても興味深い魅力があります。

ジャズダンスの中で様々に枝分かれをしているジャンルの中から、あなたのお気に入りを見つけてみてはいかがですか?

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