ダンス大会直前になると緊張しすぎて落ち着かない人は多いのではないでしょうか?今まで練習してきた成果を大勢の人前で披露する機会が少ない人ほど、本番になると頭が真っ白になってしまうことも。
せっかくのダンス大会で失敗だけはしたくないという気持ちは誰にでもあるでしょう。しかし、不安を抱えたまま挑むとかえって満足のいかない結果だけは避けたい。
なるべく緊張を和らげたい人は自分が緊張する理由を知っておくだけで、本番に対する不安が少なくなります。そもそも、なぜ何時間もかけて練習してきたのに、いざ本番となると緊張してしまうのでしょうか。
本番直前で緊張してしまう理由は主に以下の3つが挙げられます。
それぞれ順番に1つずつ解説していきます。
練習では上手くダンスができるのに人前ではとまどってしまう人は少なくありません。ダンス大会では初めて会う観客が多いことから、知らない人の前でダンスを披露するという経験が浅ければ最初は誰でも緊張します。
緊張しない方法を挙げるとすれば、人前で踊る機会を自ら増やしていくしかありません。また、恥ずかしいという気持ちよりも自分が「本番だからこそ楽しもう」と意識するだけで、結果がどうであれ満足のいくパフォーマンスができれば自らの経験になります。
自分にしかできないダンスを大勢の人前で披露できることは価値のある経験です。その経験で練習では見えなかった気づきがあったり、上達したい気持ちがさらに強くなることも。
不安な気持ちを持つと、どうしても他のダンサーのパフォーマンスが上手く見えるかもしれません。もし、ステージに立つ機会があれば、どのダンサーよりも自分が一番楽しもうという心構えで挑むといいでしょう。
人間が緊張するメカニズムは脳に原因があるとされています。では、脳がストレスを感じているとはどのような状態なのでしょうか?
人間には自律神経と呼ばれる、交感神経と副交感神経という2つの神経を持ちあわせています。交感神経を活発にするアドレナリンという言葉を聞いたことはありませんか?
こちらのアドレナリンは、緊張や不安を感じた時にノルアドレナリンという物質から生成されます。緊張すると手の震えや動悸が起こるのは、ノルアドレナリンが大量分泌されることが原因です。
ノルアドレナリンの分泌を抑えるために効果的にリラックスできる以下の方法を試してみましょう。
十分なパフォーマンスを発揮するためには適度の緊張も必要です。多少のストレスがあるからこそダンスを上達したいという気持ちが生まれるので、緊張することは悪いことばかりではないと覚えておきましょう。
人間は安定を好む生き物なので、失敗を恐れるのは当然です。本番で失敗した自分をイメージするだけでネガティブな気持ちになりますよね。
しかし、「失敗は成功のもと」といわれているように、失敗から学ぶことはたくさんあるので、むしろ数多くの失敗はしなければなりません。失敗したということは何かに挑戦したという経験をもつことになるので、誇りをもつべきです。
ダンス大会で失敗したからといってすべてが終わることはありません。心の底からダンスが好きならば、気持ちを切りかえて何度でも挑戦することで周りよりもダンスの上達は速くなります。
自分の中では失敗したと思っていても、意外と誰も気にしません。失敗をしなければ何も始まらないので、一歩の勇気を踏みだして失敗することに慣れていきましょう。
いよいよダンス大会の本番直前という時に緊張で身体の震えが止まらないことがありますよね。大勢の人前では失敗したくないという気持ちが強ければ強い人ほどパフォーマンスに影響が出てしまう可能性も。
準備が万端のつもりでも本番に弱いなら、なおさら緊張を和らげる方法を知っておくだけでも気持ちが楽になります。いつでも手軽に実践ができるようなリラックス方法を見つけたので試してみましょう。
おすすめの緊張を和らげる以下の方法4つをご紹介します。
それぞれイメージがしやすいように動画をもとに解説していきます。
こちらの動画では腹式呼吸の方法を紹介しています。初心者の人でも今すぐに始められるのでおすすめです。
腹式呼吸には以下のような効果が期待されます。
腹式呼吸は普段、私たちが寝ている時に行われる呼吸方法で、身体が起きている間は胸式呼吸が一般的です。腹式呼吸と胸式呼吸の違いは、深い呼吸が行われているかどうか。
腹式呼吸は、横隔膜と呼ばれる肺の下部にある膜状の筋肉をつかって、一度に大量の空気を吸い込みます。一方、胸式呼吸の場合は横隔膜をあまり動かさないので浅い呼吸になりますが、素早い呼吸が可能です。
最初は難しいかもしれませんが、私たちが生まれた時から無意識に行ってきた呼吸方法なので動画を見ながら練習してみましょう。
タッピングタッチというリラックス方法をご存知でしょうか?あまり聞きなれないという人はこの機会に覚えましょう。
こちらのタッピングタッチは頭や顔、身体に小刻みに軽くたたくことで、不安や緊張感を和らげる方法です。緊張したり動揺する場面になると、無意識に頭や顔を触ることはありませんか?
それは緊張感を和らげるための心理的な無意識行動です。触ることで不安な気持ちをおさえています。
タッピングタッチにはネガティブな感情を緩和する他にも、以下のような効果が期待されています。
もし、緊張する場面になったら速攻で効果が発揮できるリラックス方法なので、ぜひ試してみましょう。
緊張を和らげる方法の1つに、不安が楽になるツボについてこちらの動画で紹介されています。イスに座りながらでも実践ができるので、不安を感じたときにおすすめです。
ストレスを感じると胃が痛くなることはありませんか?お腹の調子が悪くなるとメンタルが不安定になる人も多いでしょう。
こちらの動画では自律神経と消化器系に効くツボを解説。どうなるかわからない不安を感じると食べ物が口に入らないという人にも、ぜひ試してもらいたいリラックス方法です。
以下の順番通りになります。
上記の方法を3セットするだけです。動画を見ながらツボを押さえる方法を覚えておくと、いざというときに楽になるので参考にしてみてください。
自分の好きな香りをかぐことで緊張を和らげる方法もあります。おすすめなのはアロマオイルを一気に吸い込み、気分を落ち着かせることです。
アロマオイルは植物の香りが凝縮された精油で、精神を穏やかにする効果が期待されています。手軽に持ち運びも可能なので、場所を選ばずにリラックスも。
アロマオイルを選ぶのに迷ったら、以下の香りがおすすめです。
使い方の例として、好きな香りのアロマオイルをティッシュペーパーやコットンに1~3滴落として匂いを楽しみます。どうしても緊張がほぐれないという人は香りでメンタルを安定させる方法も試してみるといいでしょう。
ダンス大会直前になると頭の中は不安でいっぱいになりますよね。失敗をしたくないという想いは誰にでもありますが、考え方次第で気持ちが楽になることも。
適度な緊張はパフォーマンスを維持するために必要ですが、ネガティブに考えると本当にネガティブな現実になりかねません。適度な緊張を保つには物事をポジティブにとらえてみることがコツです。
以下のような思考に変えてみましょう。
最初はとまどうかもしれませんが、自分の立ち位置を振り返る時間も必要です。
それぞれ1つずつ解説していきます。
本番のステージに立ったときの自分をイメージするだけで緊張してしまう人もいるでしょう。緊張しているのは自分だけではなく、ステージに立つすべてのダンサーも緊張しています。
緊張をネガティブにとらえたまま挑むと、ダンス大会後に後悔するかもしれません。いざ本番を迎えても、緊張するのは一瞬ですが、後悔はずっと続きます。
たとえ振りが飛んだとしても、誰よりも心の底からダンスを楽しむ、という想いで挑めば自分にしかない貴重な経験に。ダンスに夢中になれば、観客からの視線も気にならなくなるので、100%自分を出し切る気持ちだけあれば十分です。
本当にダンスが好きならば、何度でも挑戦して場数をふみましょう。ダンスを楽しむという考え方にシフトしてみると気が楽になるのでおすすめです。
今までダンスしてきたなかで、何のためにダンスするのかを考えたことはありますか?ただ音楽に合わせて踊ることが楽しいからという人もいれば、プロのダンサーになりたいという人もいるでしょう。
しかし、ダンス大会の本番直前になると不安で緊張感が張りつめてしまい、優勝することで頭がいっぱいならば人前でダンスする目的を忘れがちになることも。頭が真っ白にならないためにも、自分が本当はどうしたいのかを明確にしてみましょう。
ダンスする理由は他にも、自分を表現したり、観客を楽しませる役割があります。好きなアイドルが歌って踊れば楽しい感情が湧くのと同じように、自分にしかできないダンスで観客を楽しませることも可能です。
ダンスには観る人を笑顔にする力があります。また、複数人でダンスする場合は絆や団結力が生まれるので、コミュニケーションの1つとして考えてみましょう。
人前でダンスを披露することが少ないなら、まずはステージに立つ機会を増やす必要があります。初めは誰でも緊張するので、振りが飛んでしまった人も少なくはないでしょう。
ダンス大会に挑む前に数多くのオーディションを受けながら場数をふむ方法もあります。たしかに人前で自分のダンスを披露することは恥ずかしいかもしれません。
しかし、何も挑戦しなければ成長は止まったままです。失敗は何度でもしていいので、一生懸命、ダンスに時間をかければ確実に上達していきます。
あとはひたすらオーディションなどでダンスを披露する数を増やすのみです。もし本気でダンサーを目指しているなら、自分に合った不安や緊張と向き合う方法を見つけてみましょう。
振り付けが曖昧なままだと本番でも不安要素として残るので、念入りに練習することがおすすめです。練習で何回か通して不安な部分を探すといいでしょう。
複数人で練習するときは一体感を出すために、1人1人が息をあわせる必要があります。緊張で上手く踊れないという状態にならないように、練習のうちになるべく不安な部分を取り除きましょう。
仲間に振りを見てもらったり、自分で動画を撮影して見直すとより効果的です。少しテンポが遅れると次の振りでミスする可能性も高いので、間違えた箇所はメモを取るなど対策を考えておきましょう。
念入りに練習すると、曲を聴くだけで身体が無意識に振りを覚えるので、本番で緊張したとしても上手くやり過ごせるくらいの余裕が生まれます。
今回は緊張を和らげる方法と気持ちが楽になる考え方をご紹介しましたが、実際に本番直前にならないと実感が湧かないかもしれません。
しかし、ダンス大会が本番直前までせまると、誰でも緊張で不安になります。緊張は悪いことばかりではなく、パフォーマンスを発揮させるためには必要不可欠なものです。
自分に合った緊張と向き合う方法を見つけておくと、いざというときに役に立ちます。せっかくステージに立つなら緊張しながらも100%ダンスを楽しみたいですよね。
もし、人前でダンスする機会が多いなら、今回紹介したリラックス方法を試してみましょう。