ロックダンスは男女ともに人気が高く、ダンス部やスタジオでも多く取り入れられているダンスジャンルです。
ファンクミュージックはもちろんJ-POPに合わせて踊ることもでき、気軽に挑戦しやすいことから若者からの人気が高まっています。今回はそんなロックダンスをわかりやすく解説していきますよ!
1970年に誕生しました。
ブレイクダンス、ポップダンスに並ぶ、ストリートダンスを代表するダンスジャンルです。
ロック(Lock)=錠をかける・固定する という意味があります。激しい動きのダンスから突然静止しポージングをする動きを表しており、これがロックダンスの特徴ともいえます。
ロッキン(Lockin)、ロッキング(Locking)とも表現されます。
よく間違われるのがスペルです。
岩の意味を持つ「Rock」、音楽ジャンルである「Rock」とは意味・スペルが違いますので注意してくださいね。
ストリートダンスの中では歴史の古いロックダンスですが、どのように誕生し発展していったのでしょうか。アメリカと日本にフォーカスを当ててみていきましょう。
ロックダンス生みの親はドン・キャンベル(Don Campbell)です。1969年、当時ロサンゼルスで流行していた「FunkyChicken」と呼ばれるダンスをうまく踊れなかったドン・キャンベルは、代わりにロックする動きを取り入れたダンスを生み出しました。
これがロックダンスの生まれた瞬間です。
1970年、ドン・キャンベルはロックダンスのチームを結成します。これが後に、ロックダンスの伝説的なチームとなる「ザ・ロッカーズ(The Lockers)」です。ドン・キャンベル率いるロッカーズは、当時有名人であった振付師トニー・バジルの紹介によって、世界的に名が知れ渡りました。
その後、トニー・バジルをはじめとするメンバーがロッカーズに加わり、活躍の場を広めていきました。
1980年代に入り、ロッカーズのメンバーであるトニー・ゴーゴー(Tony Gogo)が日本の九州に在住し、ロックダンスを広めていきました。日本のロックダンスシーンはトニー・ゴーゴーが作り上げたと断言できます。
また、トニー・ゴーゴーの息子2人が結成した「GOGO BROTHERS(ゴーゴーブラザーズ)」の活躍も日本のロックダンスシーンを盛り上げました。
ロックダンスの代表的な基本の振り付けを紹介します。
・ロック(Lock)
腕や体をピタッと止める動き。
・ポイント(Point)
指を指す動き。
指すと同時にピタッと動きを止めることが多い。
・トゥエル(Twirl)
こぶしを回転させながら手首を巻き上げる動き。
・ペイシング(Pacing)
ドラム(Drum)ともいい、こぶしでパンチを打つような動き。
リズムをとるためにも使われる。
・ファイブ(Five)
クラップ(Clap)ともいい、相手をたたえて手を叩きあう動き。
自分で叩く場合はセルフクラップ(Self Five)という。
・スクービードゥー(Scoobie do)
片方の足でキックし、下ろすと同時にもう片方の足と入れ替えて着地する動き。
基本の振り付け(ステップ・技)30種類をスピードよく紹介してくれています。
日本や世界で活躍しているダンスチーム・ダンサーを紹介します。スタイルや衣装などを参考にしてみるのもいいですね!
・BE-BOP CREW
ニューヨークのアポロシアターで日本人初の準優勝を飾った経歴のある、日本を代表するダンスチームです。
福岡出身のYOSHIBOW 、SEIJI、RICKYの3名で立ち上げられました。
・SHUFFLE!!
2005年に結成された5人組ロックダンスチームです。
メンバーのKENZOは「DA PUMP」にも所属し、音楽番組やバラエティでも活躍しています。
KENZOも審査員を務めた、大規模サバイバルオーディションは記憶に新しいですよね。
実はテレビでよく見るあの芸能人もロックダンスが踊れるんです!
・SMAP 中居正広さん
ライブや曲中のソロでロックダンスを披露している場面を見ることが出来ます。
・ナインティナイン 岡村隆史さん
中学生の時にブレイクダンスを始め、40歳を超えてもEXILEや三浦大知とコラボして踊っていました。
長年のダンス経験があることから、ロックダンスも踊れるようです。
いかがでしょうか。
他のダンスジャンルとは一味違う、面白い誕生秘話を持つロックダンス。ダンスステップや技にも創設者の面白さや明るさがあふれ出ていますよね!
そんなロックダンスの魅力を感じながら踊ってみると、より一層楽しめることでしょう!踊っているあなたはもちろん、見ている人まで楽しくなってしまう魅力たっぷりのロックダンスを、これからも一緒に愛していきましょう。