最近では、スマートフォンの普及でTikTokの視聴者数が増加傾向にあります。ダンスや料理といった短時間動画ならではの面白さが人気のアプリですが、今回はTikTokで話題のシャッフルダンスについて紹介していきます。
シャッフルダンスとは、ヒップホップダンスで使われる基本ステップとEDMと呼ばれるエレクトロサウンドに合わせて確立しているジャンルです。
もともとはパリピダンスという名前でシャッフルダンスが流行し、ダンスゲームが話題になったことでEDMがTikTokの定番音楽として人気上昇中です。
現代では、小学生からスマートフォンを持つようになったことで、TikTokが幅広い世代で認知されるようになり、若者たちがEDMに合わせてダンスを動画内で披露するようになりました。
また、数年前に人気ダンスグループの三代目J Soul BrothersがテレビCMでシャッフルダンスを披露したことでも注目されています。
人気を博しているシャッフルダンスには大きくわけて3つの特徴があります。
それぞれ詳しく解説していきます。
EDMはエレクトロニック・ダンス・ミュージックと呼ばれており、電子楽器のシンセサイザーやシーケンサーを用いて、クラブやエンターテイメントの場で、ダンス目的で作曲された電子音のダンスミュージックです。
エレクトロニック・ダンス・ミュージックは音楽ジャンルではありませんが、ロックやジャズ、ヒップホップなどを総称した音楽です。ハウスやトランス、テクノでよく知られています。
エレクトロニック・ダンス・ミュージック自体は、2000年代から使用され始めたため、まさに近代的な音楽ともいえます。人によって好みが分かれる音楽ですが、今ではTikTokやSNSの動画でよく使用されていることから、世界中の視聴者や配信者に知れ渡るようになりました。
クラブという閉鎖的な空間でしか流れなかった音楽が、ITの力で若者たちの間で定番になりつつあります。しかし、明確な定義がないため、エレクトロニック・ダンス・ミュージックは幅広い音楽の1つとして認知されているようです。
TikTokといえば、短時間で配信されている動画が数多くあるため、長すぎず、短すぎないという印象を受けると思います。当初は15秒しかありませんでしたが、徐々に60秒、3分、10分まで投稿ができるようになっています。
さらに、動画投稿者にとって便利な機能が多くあるため、TikTokのユーザーにとっては初心者であっても簡単に投稿が可能です。
今回、紹介しているシャッフルダンスもTikTokの音楽挿入機能でも定番音楽であるエレクトロニック・ダンス・ミュージックに合わせて踊る人が多く見られます。
高度で難しいダンスではなく、誰にでもできるような振り付けが多いため、真似をする人も増加しています。
長時間動画を投稿できるYouTubeが長く人気を保っていましたが、今では短時間で見られるというTikTokの手軽さと面白さが詰まった動画に魅力を感じている人が多いようです。
TikTokをよく見ている人なら気づいていると思いますが、動画に登場しているダンサーは色んな場所で踊っていませんか?たとえば、階段や人通りの多い道路だったり、場所を選ばずに撮影することがあります。
ダンスの場は舞台や施設内が一般的でしたが、海外では当たり前のように野外でもダンスを踊るので、TikTokが爆発的に認知されるようになってからは、海外の動画投稿者の真似をする人が増えています。
日本人はどちらかというと、ルールに重んじた国民性ということもあり、日常生活のなかで突発的にダンスをする人も少数派でしたが、SNSの普及によって数年前の価値観とは異なる世界になりました。
しかし、それによって視野が広くなり、自分を表現する場としてTikTokを始めとする動画配信が根強い人気を保っています。
また、SNSで共有ができるようになってからは、1人ひとりが感じたことや考えを共有したいという意識が強くなっている傾向にあるため、これからも伸び続けるサービスとして注目されるでしょう。
TikTokはもともと中国で始まった動画配信サービスでしたが、ここ数年で世界中に知られるようになっています。もちろん、日本でも人気のサービスなので、ダンスが好きな人にとっては表現する場所が増えるメリットもあります。
ユーザーが増加傾向にあり、同時に新しい情報が常に更新されているので、意外と経営者やビジネスマンも注目しているようです。
まさに最先端の情報を得る手段として活用されているサービスともいえます。
そのなかでも、エレクトロニック・ダンス・ミュージックとシャッフルダンスが定番になりつつあるので、この機会に踊るときのコツやステップも覚えておくといいでしょう。
いざシャッフルダンスを踊ろうと思っても、思う通りに身体が動かなかったり、筋肉痛になってしまう人も少なくはありません。
シャッフルダンスのポイントは素早い足のステップにあります。多彩なステップワークを中心に踊るため、基本ステップはもちろん、アドリブができるくらいの余裕は欲しいでしょう。
足に気を取られて、上半身の手の動きが疎かになる人が多いですが、かっこよく踊るためには無視はできません。たとえば、歩くときの腕振りを意識すると上手く見えます。
シャッフルダンスでも、人間の身体的特性を活かした腕の使い方をするので、ステップが一段と魅力的になります。
どのダンスでも同じですが、まずはステップを習得してから、腕の動きを覚えると全体像が整うため、違和感がなくなります。
また一般的には、動きにキレを出すためにタイトなパンツを履くことが主流ですが、最近では個性やオリジナリティを表現する服装も定番になっています。
経験者のダンサーは、決まった振り付けではなく、即興で自由に踊ることを好む傾向があります。どのダンスでも同じですが、初心者のうちは基本ステップを身に付け、エレクトロニック・ダンス・ミュージックのテンポに慣れるまでは練習が必要です。
足のステップがポイントのシャッフルダンスには、さまざまなステップが存在します。
今回は、チャールストン、ランニングマン、Tステップ、スポンジボブ、ドラムンベース、ポップコーン、クラブステップの7つを紹介していきます。
わかりやすく解説している動画と一緒に真似をしてみてください。
シャッフルダンスの定番であるチャールストンは、動きが大きく感じるステップです。
前後に移動することが基本ですが、左右でも斜めでも方向を変えることができる自由度が高いので、アドリブがしやすいことでも人気です。
動きが大きいといっても、家のなかでも騒音にならないように練習ができるので、初心者の人にとってはやりやすいでしょう。
つま先で床をこするので、カーペットの上よりも床で靴下を履いた状態で練習することがおすすめです。
小刻みに8拍子のリズムで、1・2・3・4のカウントで覚えるといいでしょう。リズムに合わせて足を左右にクロスしますが、コツはジャンプではなく、つま先を動かすことです。
かかとを上げた状態をキープすることで、スムーズにステップができるようになります。
シャッフルダンスでは、特徴的なステップのランニングマンも使用されています。ヒップホップダンスの基本ステップなので、経験のある人にとっては簡単だと思います。
ランニングマンも小刻みにリズムを取りながら走っているようなイメージでステップを踏みます。チャールストンと同様の8拍子で、両足を前後に入れ替えていきます。
ランニングマンのコツは膝を大きく上に上げることです。小さすぎると、走っているように見えないのと、わかりにくい印象があります。
最初のうちは、あえて大きく上げておくことでステップの理解が早くなるので、大胆すぎるくらいがいいでしょう。
ステップになれたら、腕の動きも意識してみてください。動画内では、肩の位置から腕を前に伸ばして引く動きを繰り返しています。
ランニングマンができたら、エレクトロニック・ダンス・ミュージックのリズムにも対応できるようになります。
Tステップは、少し難易度が高いステップで、左右に移動していきますが、その時に1・2・3・4のリズムで片足の足裏を動かします。
もう片方の足では、床を押して上げる動作を繰り返します。足を入れ替えながら行うステップなので、かなり複雑な技です。
足裏を左右に大きく動かしながら、身体を少し斜めに傾けて移動させます。
そのときに腕は走るときの腕振りだったり、こちらの動画のように身体の前でクロスをしたりするので、やりやすい方で練習するといいでしょう。
片足に体重がかかるので、バランスが崩れないように体幹をしっかりと保っておく必要があります。
スポンジボブは、シャッフルダンスを極めるなら知っておきたいステップの1つです。
ヒップホップダンスの定番であるポップコーンダンスとも似ていますが、スポンジボブの方が難しいといわれています。
他のステップよりも足の動きが大きいため、ジャンプも必要になります。さらに、足をクロスさせる動きもあるため、膝を後ろに曲げて下に伸ばすことを繰り返していきます。
激しいの運動量も比較的激しいので、体力の消耗も早くなります。
ちなみに、スポンジボブという名前はアメリカのアニメキャラクターのスポンジボブが由来といわれています。
ドラムンベースは、先ほど紹介したランニングマンやTステップよりもあまり知られていないステップですが、レパートリーを増やすのであれば覚えておきましょう。
動画でも見てみると、他のステップよりも簡単に見えると思います。足の動きを見ても、片足でジャンプして、もう片方の足は前に出す動きを繰り返しています。
最初はゆっくり確実に練習を始め、慣れたらスピードを上げていくことがおすすめです。
いろんな技を覚えることでアドリブの幅が広がるので、積極的に覚えてみましょう。
ポップコーンは、ヒップホップダンスの基本ステップとしてもよく知られています。ドラムンベースよりも大きく足を動かす技なので、逆に小さく動かすと目立ちにくくなります。
ランニングマンとも似たようなステップですが、ポップコーンでは前後に大きく足を出し、膝もしっかりと曲げることがポイントです。
また、足裏が見えるようにかかとを上げることも意識してみましょう。
ポップコーンは、片足を入れ替えながらジャンプするので、家以外で練習することがおすすめです。
最後に、ヒップホップダンスの基本ステップのクラブステップも紹介します。ただし、シャッフルダンスのときは、音楽が異なるのでステップのニュアンスが変わってきます。
ヒップホップ音楽とエレクトロニック・ダンス・ミュージックは曲調が異なるので、ヒップホップダンスの経験者の人からすると違和感を感じるかもしれませんが、ステップはほとんど一緒なので、習得が楽に感じると思います。
シャッフルダンスとヒップホップダンスの違いは音楽だけでなく、リズムにもあります。ヒップホップダンスはアップダウンのリズムを強調しますが、シャッフルダンスの場合はあまり強調されません。
足、かかと、つま先を両足で交互に八の字を描くようなイメージでステップを踏みます。
こちらの動画ではTikTokで人気のシャッフルダンスをまとめているので、参考にしてみてください。
足のステップがメインなので、チャールストンなどの基本ステップができればエレクトロニック・ダンス・ミュージックに合わせてTikTokの動画のように踊ることもできます。
なかには、複数人で踊ったり、短時間内で内容が詰まった動画が多いので、なぜか見たくなるようなエンターテイメントとしてこれからも伸び続けるでしょう。
本記事では、シャッフルダンスについて紹介しましたが、本格的に学びたい人はダンススクールで学ぶことがおすすめです。TikTokなどの動画でエンターテイメントとして踊るだけであれば、今回紹介した動画で練習するといいでしょう。
ヒップホップダンスの経験者の人であれば、シャッフルダンスの入り口が簡単だと思います。TikTokで配信されているダンス動画の真似をしながら、アドリブも取り入れて自分を表現してみるのもいいでしょう。